海外生活

🌿海外で暮らす母が見つけた、気持ちを整える3つの習慣

🌸はじめに

海外で子育てをしていると、
言葉や文化の違いだけでなく、心が揺れる瞬間にもたくさん出会います。

それは、誰かに悪意を向けられたわけではなくても、
ふとした一言や態度に「ん?」と感じるとき。

子どもたちは何も気にせず笑っているのに、
親の私は胸の奥がチクリと痛む——そんな経験、ありませんか?

先日、娘がクラスで耳にしたある一言がきっかけで、
私もそんな感情に向き合うことになりました。

それは国に関する軽い冗談。
本人は全く気にしておらず、翌日も明るく登校していました。
でも、私はなぜかその一言を頭から離せずにいたのです。

「たまたまの一言」で済ませればいいのに、心の奥がざわつく。
その違和感に向き合ってみたら、
“海外で生きる母親の繊細な防衛本能”が見えてきました。


💭 「傷つかない」ではなく、「整える」方向へ

異国で暮らすということは、
自分たちの文化や考え方が“少数派”になるということ。

今後も、このモヤっとからは逃れられないでしょう。

忘れたり、深く考えないようにしたりと、
「傷つかないようにすること」はもちろん大切ですが、
「傷ついたあとにどう回復するか」を知っておくと、
ややマイナスな体験もプラスの体験に変えることができるかもしれません!

私はこの経験をきっかけに、
心を整えるための小さな習慣を意識的に取り入れるようになりました。

ここでは、海外で暮らす母として実際に効果を感じた
3つの“気持ちを整える習慣”を紹介します。


🌿1.事実と感情を分けてノートに書く

心がモヤッとしたとき、私はまずノートを開きます。
そしてページを左右に分けて、左に「事実(What happened)」、
右に「感情(How I felt)」と書きます。

✏️ 例

【事実】クラスで国の話題が出て、少しショックな言葉を聞いた。
【感情】驚いた/悲しかった/少し不安になった/娘が平気で、自分の方が動揺している気がした。

このように、出来事と気持ちを切り分けるだけで、
頭の中の混乱が少しずつ落ち着いていきます。


🌸次のステップ:気づきを書く

感情を整理したあとは、もう一行だけ加えます。

「私はなぜそう感じたのだろう?」

その問いをきっかけに、

「人は国籍に関係なく尊重されるべきだと思っている」
「娘には違いを超えて仲良くしてほしい」
「私はやさしさを大切にする人でありたい」

といった自分の価値観や信念が見えてきます。

怒りや悲しみは、ただのネガティブ感情ではなく、
「自分が何を大切にしているのか」を教えてくれるサイン。

この瞬間、モヤモヤが「気づきの光」に変わります。


☘️最後のステップ:小さな行動を決める

気づきを得たら、ノートの下に一つだけ「行動」を書きます。

・子どもと“多様性”をテーマにした絵本を読む
・「いろんな国の人がいるっていいね」と子供と話してみる
・次に似たことがあっても、落ち着いて受け止める

大きな変化を起こす必要はありません。
自分の価値観を小さな行動に変えることで、
心のモヤモヤが力強い方向性に変わっていきます。


書く → 感じる → 気づく → 動く。

この4つのステップを繰り返すうちに、
私は「整える」とは“立ち止まること”ではなく、
“前に進むための静かな力”だと感じるようになりました。


🌼2.子どもの笑顔を信じる

私がモヤモヤしている間に、娘はもうその出来事をすっかり忘れて、
友達と笑いながら遊んでいました。

その姿を見て、ハッとしたんです。
子どもは、私よりずっと強くて柔軟。

親が不安を抱えていると、
つい「大丈夫かな?」と心配しすぎてしまうけれど、
子どもは自分なりのペースでちゃんと回復している。

だから私は、あれこれ考えるより、
子どもの笑顔を信じることにしました。

親が穏やかでいられることが、
子どもにとって一番の安心になるのかもしれません。


🌸3.小さな幸せを拾う練習をする

心がざわつく日こそ、意識的に“幸せ”を拾います。

朝の光、コーヒーの香り、子どもの寝顔。
どれも大きな出来事ではないけれど、
それを感じ取るだけで心のバランスが整っていく。

私の中で、“幸せ比率”が少しずつ増えていくような感覚です。

「世界は広い」「今日も大丈夫」
そう思えるだけで、心の景色が変わります。


💕「整える」とは、自分をやさしく扱うこと

海外での生活は、刺激と学びにあふれています。
けれど、時に孤独で、心が疲れることもあります。

そんなときこそ、自分を責めずに、静かに深呼吸してみる。

「大丈夫。世界は広い。
この小さな痛みも、きっと何かを教えてくれる。」

そう思えるようになると、
どんな出来事も“生きる力”に変わっていきます。

気持ちを整えることは、
世界の見え方を変える力になる——。

凹む日もあるけれど、
そんなときは、この言葉を思い出すようにしています。

書いて、感じて、気づいて、動く。
それが私の、心を守る習慣です。


🪞あとがき

この文章は、海外で暮らす母として、
「自分の感情をどう扱うか」を見つめ直した記録です。

海外にいなくても、ママでなくても、
誰の心にも“モヤッとする日”はありますよね。

そんなときは、ぜひ今日の3つの習慣を試してみてください。
きっと、少しだけ心が軽くなるはずです。☕️


📚さいごに

来週から、シンガポールのスクールで心理学の勉強を始めます。
学んだことや、海外での実践的なメンタルケアも
このブログでシェアしていく予定です。

もしこの記事が少しでも心に響いたら嬉しいです🌿